ensemble_TSUKUBA CONCERT#3

 

本公演は終了致しました。ご来場誠にありがとうございました。
次回公演企画が決まり次第、当ウェブサイト、Twitterでお伝え致します。
今後ともご支援の程宜しくお願い申し上げます。

 

アンサンブル_ツクバ コンサート #03

J.S.バッハの代表作とも言える『ゴルトベルク変奏曲』と、R.シューマンの謎めいた筆致が印象的な『森の情景』。鍵盤楽器のための古典的名曲を、小規模の吹奏楽編成にて、新しい時代の息吹とともに現代に解き放つ試み。
気鋭かつ異能の作曲家、木下正道氏初の吹奏楽曲は、斬新な管楽法と熾烈な音響を選択しながらも、原曲の持つ格調に現代の空気をまとわせながら、奏者にも聴き手にも深い感銘をもたらすでしょう。「つくばから世界へ、誰も聴いたことがない音を。」
アンサンブル_ツクバ17年越しの冒険がはじまります。

 

開催日  | 2017年5月27日土曜日
開催時間 | 開演16時30分(開場16時)
会場   | つくばカピオ ホール

プログラム |
フェリックス・メンデルスゾーン 『管楽のための序曲』
木下正道 『森の情景 三連画』 [委嘱新作・初演]
木下正道 『アインシュテュルツェンデ・ゴルトベルク』 [委嘱新作・初演]

※作曲者による作品についてのトークあり(公演プログラム内)
※終演後にホワイエにて簡単なレセプションを開催します(参加費無料)

入場料  |無料
PeaTiXにて事前受付
http://en29.peatix.com


ensemble_TSUKUBA CONCERT#3

27 May 2017 Start:16:30/Open:16:00
@Tsukuba Capio

Felix Mendelssohn : Ouvertüre für Harmoniemusik Op.24
Masamichi Kinoshita/R.Schumann : Triptyque Waldszenen [Premiere*]
Masamichi Kinoshita/J.S.Bach : Einstürzende Goldberg [Premiere*]
*A work commissioned by ensemble_TSUKUBA

Free Entrance

アンサンブル_ツクバ コンサート#3に寄せて

《アンサンブル_ツクバ コンサート#3》にご来場いただき、誠にありがとうございます。

私どもアンサンブル_ツクバは、遡ること2001年にここつくばの地で結成、2度コンサートを開催しました。2016年に活動を再開し前回から14年振りとなる今回のコンサートは、結成当初からの夢であり、願いであった新作の委嘱を行うこととなりました。

当時漠然と「30名前後の中編成の〈吹奏楽〉を、〈ウインドアンサンブル〉として再定義しうるレパートリーを作りたい」と考えていました。集合体としての〈吹奏楽〉ではなく、自発的に音楽を奏でる〈個〉の調和としての〈ウインドアンサンブル〉を、優れた作品を作り出すことで内側から刷新すること。アマチュアの私たちには大き過ぎる目標ですが、アマチュアだからこそ出来る音楽との関わり方、そしてそれがなにより自分たちの求める音楽との関わり方でもありました。

時が経ち現在、教育に携わる友人たちから、少子化の影響で部活動を維持することが難しくなっている、特に吹奏楽部は以前のような50人規模(一般に吹奏楽コンクールでは「Aクラス」と言われます)の編成を取ることができず、かといって30人規模の編成の作品は探すのが難しい(量・質ともに十分ではない)という話を聞くようになりました。私たちの委嘱新作の夢は、あくまでも個人の趣味嗜好を越え、時代の要請でもあると感じています。

 

今回は、シリアス・コンテンポラリー気鋭の作曲家、木下正道氏に依頼し、快諾をいただきました。木下氏の紹介はプロフィールに譲りますが、実は私は、歴史ある「武満徹作曲賞」で1度だけの「選外佳作」に氏が選出された、2001年度の東京オペラシティ・コンポージアムの聴衆の一人でした。尋常ではない木下作品の熱量は、他の本受賞作品を全く記憶できないほどのインパクトがありました。氏の音楽に向かう峻厳かつ純粋な眼差しは、そのまま作品にも顕れています(演奏も限界を越える難しさですが、非常に音楽的であり、それがいわゆる「ゲンダイオンガク」とは一線を画す存在であると感じます)。本日演奏する2作品は、氏による初のウインドアンサンブル作品となります。

作品制作にあたり私たちは、「時代とともに求められる音楽の形質」があり、「時代を超えてなお輝きを放つ音楽の本質」があると考えました。故に今回は、「バッハとシューマンの古典的傑作をウインドアンサンブルのフォーマットで再創造する」という、作曲家にとって非常にハードルの高い内容にて委嘱。木下氏には、古典の大作曲家の作品の内側に入り込みその世界を「生き直す」ことで、音楽そのものを21世紀の息吹とともに再作曲する試みを見事な形でご提示いただきました。『古典と現代の作曲家、聴き手と奏者をつなぐ』というコンセプトを氏と相談してから15ヶ月、本日はアンサンブル_ツクバの再出発とともにその産声(むしろ咆哮に近い)を上げられることを心より嬉しく思っております。

なお、このような取り組みには批判もつきものではあります。木下氏にはそのことも諒解の上でお引き受けいただき、かつ批判の荒波を乗り越える強靭かつ繊細な作品をご提供いただいたことを、この場を借りて改めて感謝申し上げます。

昨今初演のみで忘れられてしまう作品(と委嘱)も多くありますが、私たちは今回の委嘱2作品を、これからも再演を重ね、その中で磨き、自分たちの中に落とし込んでいきます。その過程も含めて旅の始まりとしての本日を、拙い演奏ではありますが是非お付き合いいただければ幸いです。

 

さて、ここまで挨拶文をしたためるにあたり、私たちのテーマである〈ウインドアンサンブルのレパートリーの創造〉〈委嘱新作初演〉〈古典作品を生き直す試み〉をご紹介させていただきました。けれども、私たちアマチュアの演奏者が「どうして音楽をしたいのか」という問いかけには、そういったステートメントだけでは十分ではありません。

結局のところ音楽には、私たちがどんなに困難があるとわかっていても抗えない魔力、希求せざるを得ない魅力があるのでしょう。少なくとも私たちアンサンブル_ツクバはそうです。そして何よりも「音楽は一人ではできない」ということ。管楽器奏者にとって、和音はひとりでは決して奏でられません。『アインシュテュルツェンデ・ゴルトベルク』で随所に挿し込まれる5度、3度といった非常にシンプルな和音の響きに、私たちは仲間とともに、音楽の歓びと生への全肯定を感じるのです。

今回のプロジェクトで、長年の仲間との再会や新しい仲間との出会いがありました。 願わくば本日ご来場いただいた皆様にも、この時間を共有する仲間であっていただけますことを。

アンサンブル_ツクバ 代表 細越一平

木下正道氏(作曲家)プロフィール

1969年、福井県大野市生まれ。吹奏楽とハードロックの経験の後、東京学芸大学で音楽を学ぶ。大学入学後はフリージャズや集団即興、お笑いバンド活動なども行った。

2001年度武満徹作曲賞選外佳作(審査員=オリバー・ナッセン)、平成14年度文化庁舞台芸術創作奨励賞、2003年日本現代音楽協会新人賞、などに入選。

現在は、様々な団体や個人からの委嘱や共同企画による作曲、優れた演奏家の協力のもとでの先鋭的な演奏会の企画、通常とは異なる方法で使用する電気機器による即興演奏、の三つの柱で活動を展開する。

作曲においては、厳密に管理された時間構造の中で、圧迫されるような沈黙の中に奏者の微細な身体性が滲み出すような空間を作ることを目指す。演奏会企画においては、演奏家との周密な打ち合せのもと、先鋭かつ豊かな音楽の様相を感じ取れるような音楽会を開催する。また電気機器即興は、多井智紀や池田拓実と「電力音楽」を名乗り、その他様々な演者とも交流し、瞬間の音響の移ろいを聴き出すことに集中する。

2017年度は、バリトンとオーケストラのための作品、ウインドアンサンブルのための作品、また合唱曲の初演など、また武生国際音楽祭への参加、ピアノ演奏会の企画なども予定されている。

ensemble_TSUKUBA CONCERT#2 (2003)

アンサンブル_ツクバ 第2回演奏会

第1部

A.コープランド『市民のためのファンファーレ』(金管合奏による)
S.ライヒ『木片のための音楽』(打楽器による)
J.ケージ『FIVE4』(Sax2/Perc3)

第2部

R.ネルソン『宮廷風舞曲とアリア』
P.グレインジャー『リンカンシャーの花束』
A.シェーンベルク『主題と変奏 作品43a』

2003年3月8日
つくばカピオ

ensemble_TSUKUBA CONCERT#1 (2002)

アンサンブル_ツクバ 第1回演奏会

第1部
[渡瀬英彦+大宅裕 オール・フルートダモーレ・プログラム]

K.シュトックハウゼン『ピアノ曲第Ⅹ番』*
R.シューマン『幻想小曲集』
F.シューベルト『アルペジョーネ・ソナタ』
R.シューマン『アダージョとアレグロ』

渡瀬英彦:フルート 大宅裕:ピアノ

第2部[アンサンブル_ツクバ]

J.ケージ『トイピアノのための組曲』*
J.S.バッハ『ファンタジア ト長調』
F.メンデルスゾーン『管楽のための序曲』
伊藤康英『古典幻想曲』

*は大宅裕独奏

2002年2月10日
つくばカピオ